EQグローバルアラインス : EQ理論提唱者監修によるEQ検査を開発・提供。人事戦略・組織風土改革など人事コンサルティングを実施。 - アドバンテッジリスクマネジメントグループホーム » EQとは?
EQとは?

EQとは?

IQだけでは成功しない

ビジネス社会における成功の要因とは? ビジネス社会における成功の要因とは?

EQ(Emotional Intelligence Quotient)理論は、EQグローバルアライアンスの研究開発顧問で現在エール大学エールカレッジ学長を務めるピーター・サロベイ博士とニューハンプシャー大学教授のジョン・メイヤー博士によって提唱されました。

彼らが着目したのは、心理学の立場から、ビジネス社会における成功の要因とは何かを探ることでした。

ご存知のようにアメリカは能力主義の世界であり、その能力を測る指標のひとつとして有力視されているのが修士や学士といった学歴です。このため、学歴が高い、すなわちIQ(Intelligence Quotient =知能指数)が高い人材がビジネスでも成功すると一般的に考えられてきました。

しかし、IQが高くともビジネス社会で成功しない人もいくらでもいます。

とすると、ビジネスにおける能力とはいったい何なのでしょう。IQが一定の役割を果たしていることは間違いありません。
しかし、それ以外に成功のためには別の能力が必要なのでしょうか。

両博士は、この仮説に立って、ビジネスパーソンを対象にした広範な調査研究を行ないました。その結果、明らかになったのが

「ビジネスで成功した人は、ほぼ例外なく対人関係能力に優れている」
というものでした。

それは具体的には、ビジネス社会で成功した人は「自分の感情の状態を把握し、それを上手に管理調整するだけでなく、他者の感情の状態を知覚する能力に長けている」というものでした。

このため、クライアントなど社外との関係もうまく維持調整することができ、社内的にも多くの協力者を得ることができるため、結果的にハイ・パフォーマーとしての成果を生み出していたのです。

これらの研究結果から、サロベイ、メイヤー両博士が提唱したのが
「感情をうまく管理し、利用できることは、ひとつの能力である」というEQ理論です。

世界的には『EQこころの知能指数』(ダニエル・ゴールマン著、邦訳は講談社刊)がベストセラーになり、世界トップ企業といわれる「フォーチュン500社」のうち、8割の企業が教育などの研修等によって自社になんらかの形でEQを導入しています。

日本でも企業や研修だけでなく、教育現場における人材育成などにおいて各自治体などでも広く取り入れられるようになってきています。

EQとは人のOSである

感情を上手に管理し利用することで、「前向き」な感情を生み出す 感情を上手に管理し利用することで「前向き」な感情を生み出す

EQは、感情を上手に管理し利用することで、「前向き」な感情を生み出すことを主眼としています。

「明るい」「喜び」「楽しい」「意欲的な」「安らぎ」「やる気」といった積極的な感情です。
こうした感情は前向きな思考につながり、前向きな行動を生み、成果に結びつけることができるのです。
前向きな感情は大きな「資産」でもあるのです。

みなさんの企業や職場にも、上司や同僚、部下たちから仕事ができると一目置かれ、人格的にも尊敬されているような、そんな人はいませんか?
そういった人材が持っている能力はどのようなものでしょうか。

ビジネスに必要な能力には、IQやスキル、業務知識や経験など、いろいろなものが考えられますが、優れた人材はこれらの能力に加えて、仕事に対する高いモチベーションや、相手の気持ちを理解し、行動できる能力を持っています。

こうした「人間的魅力」を支えているのがEQなのです。

パソコンにたとえると、EQは基本システムであるOS(オペレーション・システム)といえます。
その土台がうまく機能してから、はじめてIQやスキル、業務知識などのアプリケーション・ソフトが最大限に発揮されるようになるのです。

 

EQグローバルアラインスの役割

EQとの出会い

私たちは10年ほど前に「こころの知能指数」といわれるEQ(感情能力=Emotional Intelligent Quotient)に出会い、EQ理論の提唱者のピーター・サロベイ、ジョン・メイヤー両博士の協力を得てEQ事業を開始しました。(当時の社名は、株式会社イー・キュー・ジャパン)

そして私たちは両博士協力のもと、世界初となるEQの検査システム「EQI(Emotional Intelligent Quotient Inventory)」を開発し、これまで、1500社以上の企業に導入され、25万人以上に検査が実施されています。現在では企業はもちろんのこと、教育機関から公共機関まで人材の育成が必要な教育環境において活用されています。

また私たちはこのEQ理論をより多くの方々に活用していただくため指導者養成の必要性に着目し、EQGA公認プロファイラー養成事業、EQGA公認EQトレーナー養成事業などを展開し、800名を超えるプロファイラーが全国で活躍しています。

こうした私たちの事業は、社会生活を楽しく幸せな日々を送るにあたり「こころの距離」を十分に理解していくための活動であり、個人にも会社にも社会にもとても必要なことであり、私たちの役割であると考えています。

2010年7月1日、EQグローバルアラインスを設立し、世界のEQ活動を理論提唱者と共に広げていく組織となりました。EQは上場企業であるアドバンテッジリスクマネジメントグループの一員として事業を発展させていきます。

 

EQ理論提唱者からのメッセージ

これまで行動に影響を与える感情は、性格や気質といった先天的な(もしくはそれに近い)領域に起因するため、能力開発することが出来ないとされていました。

しかし、EQ理論提唱者のピーター・サロベイ教授とジョン・メイヤー教授は、感情を扱う知能(EQ)があり、これは後天的に開発することが可能であると提言しました。
EQグローバルアライアンスはこの両博士の協力を得ており、現在も研究パートナーとしてご支援いただいています。(EQ理論提唱者が監修をする組織は世界で唯一です。)

彼らは私たちの財産です。そして、世界の財産です。
彼らの提唱したEQ理論は、世界の平和を実現する力になることでしょう。
素晴らしい人たちに囲まれて仕事が出来ることに、私たちは幸せを感じます。

現在の彼らの活動内容とメッセージをご紹介いたします。

Professor Mayer

Professor Mayer

John D. Mayer/ジョン・メイヤー教授 州立ニューハンプシャー大学 心理学部

My colleagues and I have published a review of the EI field in the Annual Review of Psychology. Many people depend upon the Annual Review for understanding the field of psychology so my colleagues and I were very serious to help. Peter Salovey, David Caruso and I also received notice that an article on EI has been accepted for publication in the scientific journal, American Psychologist.

John D. Mayer, Ph.D.

【和訳】
私は共同研究者とともに、心理学の紀要において、これまでのEI(EQ)に関する研究の概観のレビューと展望をまとめました。
多くの人々が心理学の分野を理解するために紀要を頼りにしているので、慎重にまとめ上げました。
また、ピーター・サロベイ、デヴィッド・カルーソ、および私が著したEI(EQ)についての論文が、科学雑誌(American Psychologist)に受理されました。

 

Professor Salovey

Professor Salovey

Peter Salovey/ピーター・サロベイ教授 エール大学エールカレッジ学長

Our laboratory is conducting research on teaching emotional literacy skills to school children. We have a three-year study to examine the impact that teaching students these skills will have on their well-being as well as on their academic achievement.

Peter Salovey, Ph.D.
Dean of Yale College, Chris Argyris Professor of Psychology

【和訳】
私たちの研究室は、児童に感情の読み書きのスキルを教えるという研究を行なっています。
それらのスキル教育の成果を3年にわたって追跡調査をした結果、スキルを教えることが、学業成績と同じくらい彼らに充足感を与えるということが明らかになりました。

 

Dr. Caruso

Dr. Caruso

David R. Caruso/デイビッド・R・カルーソ教授

There is increasing interest in emotional intelligence being expressed by business schools. Recently, a colleague of ours has been asked to provide EI testing to business school students taking a negotiations class at Harvard Business School.

The Graduate School of Business at the University of Chicago is asking us to develop and deliver a course to its second-year MBA students on EI.

David R. Caruso, Ph.D.

【和訳】
いくつかのビジネス・スクールで、感情を表現する能力についての興味が増加しています。
最近では、私たちの同僚がハーバード・ビジネス・スクールの「ネゴシエーション講座」を履修している学生に対して、EI(EQ)のテストを実施するように依頼されました。
また、シカゴ大学の経営学修士コースからは、EI(EQ)を使った履修カリキュラムをMBA学生の2年生のために開発して実施するように依頼を受けています。

 

March 2008 Update to EQ-Japan

 

EQGA公認プロファイラーの皆様へのメッセージ

 

›› EQグローバルアライアンスの役割

今の時代に、なぜEQが必要なのか?

同じようなバックグラウンドの人なのに、人生において成功する人とそうでない人がいるのは何故でしょうか?

些細なことでつまずいて人生を台無しにしたり、仕事で失敗したりする人は、ただ単に運が悪かっただけなのだろうか?

特に優れた知能を持ち合わせているわけでもなく、また平凡な学歴なのに、成功を収めている人は、何が誘因となっているのだろうか?

私達がEQに興味を抱いたのはこんな事がきっかけでした。

 

社会が抱える感情の問題

現在の社会はコミュニケーション手段が発達しました。
携帯電話やメールなど、人と人のコミュニケーションは容易になりましたが、そのことによって様々な能力を学ぶ機会も失ったといえます。

  • 相手との良い関係を作ろうと努力できる時間
  • チームで強力して作り上げる達成感
  • 助け合う心
  • 迷惑をかけてはいけないというやさしさ
  • 自分の行動が人に与える影響の範囲
  • 言葉だけでは伝わらないしぐさや感覚
  • きもちの良い挨拶
  • 言葉の雰囲気で伝わる感謝の気持ち

地域社会や家庭が支えてきた感情教育の基盤が揺らぎ、こうした多くの経験を得る環境が減ってきました。

感情のコントロールが不得意な人が増えたことにより、パワハラやセクハラ、暴力などの軽犯罪、モンスターペアレンツ、キレる親や子供など、多くの社会問題を引き起こしています。

感情を動かす多くの機会が生活の中で少なからず減ってきているのは事実です。

教育が抱えるの問題

家庭での教育、学校での教育など。

企業が抱える人材の問題

企業は多くの問題を抱えていますが、そのほとんどは人材に関するものです。

早期離職、機能不全な組織、コンプライアンス違反・・・

企業の人材開発担当者は、会社の将来を担う人材の教育という面を託されていますが、これまでの企業研修だけでは限界があることにも気づいています。
それは、そのほとんどの研修がテクニカルを中心としたものであり、それらが発揮できるかどうかは、個人の基礎能力に依存しているのが現状です。

また一方で、職場風土を改善し、生産性の高い組織を作っていくことが求められていますが、人間関係やモチベーションを改善するにはテクニカルスキルだけでは限界があるということも同時に感じています。

EQはこれを解決します。